この記事は「渡米前準備 完全ガイド」の一部です。 渡米前にやることを順番に確認したい方は、まず 渡米前準備 完全ガイド をご覧ください。
- 日本から持っていくものは、書類、薬、スマホ・PC、子ども用品、最初の生活用品を優先するのが現実的です。
- アメリカで買えるものは多いですが、到着直後に必要なもの、日本語でしか用意しにくいもの、処方薬・書類は事前準備が重要です。
- 荷物を増やしすぎるより、最初の1〜2週間を困らず過ごすための優先順位を決める方が失敗しにくくなります。
- 手荷物に入れるもの、船便でよいもの、米国で買えばよいものを分けます。
駐在員の判断メモ
持ち物は「米国で買えるか」ではなく「初日から必要か」で分けます。
アメリカで買えるものは多いですが、到着直後は車・住所・カード・配送先が整っていないため、最初の数日だけ困るものがあります。
- パスポート、ビザ、I-94関連、会社書類、処方薬は手荷物へ。
- 日本のスマホ・SIM・認証アプリは金融手続きに絡むので初期化前に確認。
- 生活用品は詰め込みすぎず、初週をしのぐ量に絞ると荷物が軽くなります。



アメリカ駐在の荷造りで一番大事なのは、「あれもこれも持っていく」ことではありません。渡米直後にないと困るもの、日本でしか準備しにくいもの、米国持ち込みに注意が必要なものを分けて考えることです。
アメリカ駐在の荷造りは、「念のため」で詰め始めるとすぐに破綻します。現地で買えるものは多いですが、書類、薬、日本の認証まわり、子ども用品、一部の家電は後から取り返しにくいです。ここでは、実際に困りやすい順に持ち物を整理します。
先にざっくり
- 日本から持っていくものは、書類、薬、スマホ、初日用品を最優先にする。
- 家具・大型家電・現地で買える日用品は持ちすぎない。
- 食品、薬、植物、肉製品は米国持ち込みルールに注意する。
結論:日本から持っていく優先順位
- パスポート、ビザ、I-129S/I-797など入国・勤務に関わる書類
- 会社・学校・家族・医療・予防接種関連の証明書類
- 常用薬、英文の薬情報、初期数週間分の医療用品
- 渡米直後に必要なスマホ、充電器、認証用端末、eSIM準備
- 日本でしか買いにくいサイズ・品質・好みの生活用品
まず分ける:手荷物・預け荷物・船便/航空便
持ち物は、スーツケースに入れる前に3つに分けます。入国時や初日に必要なものを船便に入れてしまうと、生活立ち上げで詰まります。
| 区分 | 入れるもの | 注意点 |
|---|---|---|
| 機内持ち込み | パスポート、ビザ、I-129S/I-797、薬、スマホ、PC、充電器、現金、カード | なくすと詰むものは必ず手元 |
| 預け荷物 | 数日分の服、洗面用品、生活立ち上げ用品、子ども用品 | ロストバゲージ前提で最低限を分散 |
| 船便/航空便 | 季節用品、本、食器、予備衣類、長期生活用品 | 到着まで時間がかかる。初月に必要なものは入れない |
1. 絶対に手荷物に入れる書類
入国・勤務・家族手続きに関わる書類は、原本とコピー、クラウド保存の3段構えにしておくと安心です。特にLビザなどでは、入国時にI-129SやI-797などを確認されることがあります。
- パスポート、米国ビザ
- I-129S、I-797、会社から渡された入国関連書類
- 雇用証明、赴任辞令、会社連絡先
- 婚姻証明、出生証明、戸籍関連書類の英訳
- 子どもの予防接種記録、学校書類、成績証明
- 国際運転免許証、日本の運転免許証
- 保険証券、医療保険情報、緊急連絡先
入国時の流れは、アメリカ駐在の入国審査ガイドで詳しく整理しています。ビザ面接の準備は、米国ビザ面接ガイドも確認してください。
2. 薬・医療まわりは日本で準備しておく
常用薬がある場合は、薬の名前、成分、用量、服用理由が分かる情報を英語で準備しておくと安心です。米国に持ち込む薬は、元の容器・ラベルのまま、必要量を常識的な範囲で持参するのが基本です。
医薬品や処方薬は、成分によって持ち込み制限や確認が必要になる場合があります。特に向精神薬、睡眠薬、強い鎮痛薬、注射薬などは、医師の英文証明や処方情報を準備し、必要に応じて公式情報を確認してください。
注意:薬、食品、植物、肉製品、種子類は米国持ち込みに注意が必要です。迷うものは持ち込まない、または入国時に申告する前提で準備してください。
渡米後の医療保険や病院の使い方は、アメリカ駐在員の医療保険ガイドで整理しています。
3. スマホ・通信・認証まわり
渡米直後に困りやすいのが、スマホ番号と二段階認証です。銀行、証券、クレジットカード、会社システム、航空会社、ホテルアプリなど、日本の電話番号に認証が飛ぶサービスは事前に整理しておきます。
- SIMロック解除済みスマホ
- 米国eSIMまたは到着後すぐ使う回線
- 日本番号維持用の端末・SIM・設定
- モバイルバッテリー、充電器、USB-C/Lightningケーブル
- 会社PC、VPN、認証アプリ、バックアップコード
スマホ回線は、渡米前にTello/eSIMを準備しておくと、空港到着後のUber/Lyft、銀行、家探し、本人確認が進めやすくなります。日本番号を残す場合は、日本番号維持の記事も確認してください。
4. お金・金融まわり
渡米直後は、ホテル、レンタカー、デポジット、食事、日用品で支出が増えます。日本のクレジットカードが使える場面もありますが、米国住所・米国電話番号・SSNが絡む手続きでは詰まることがあります。
- 日本のクレジットカード複数枚
- 海外キャッシング/利用可否の確認
- 数百ドル程度の現金
- Wiseなどの送金手段
- 日本の銀行・証券の認証方法
- 米国銀行口座開設に必要な会社書類・住所情報
日本から米国への送金準備は、Wiseの記事を先に確認しておくとスムーズです。銀行口座開設後は、SoFi銀行口座のような高金利口座も選択肢になります。
5. 日本から持っていくと便利な生活用品
アメリカでも多くのものは買えます。ただし、品質、サイズ、使い慣れ、到着直後の不便さを考えると、日本から持っていく価値があるものもあります。
| カテゴリ | 持っていく候補 | 理由 |
|---|---|---|
| 衣類 | 下着、靴下、仕事用シャツ、スーツ、靴 | サイズ感が合いやすい。到着直後に探す手間が減る |
| 日用品 | 爪切り、耳かき、歯ブラシ、常用の化粧品 | 日本製の使い勝手が良いものが多い |
| キッチン | 菜箸、軽い調理器具、弁当用品、子ども用食器 | 日本食を作る家庭では便利 |
| 文具 | 印鑑、ボールペン、学校用品、母子手帳ケース | 日本の文具は品質が高く、子どもにも使いやすい |
変圧器と炊飯器:日本の家電を使うなら必ず確認する
日本から家電を持っていく場合に忘れやすいのが変圧器です。日本の家庭用電圧は基本的に100V、アメリカは120Vです。スマホ充電器やPCアダプターのように「100-240V」と書かれているものはそのまま使えることが多いですが、100V専用の日本家電をアメリカで使う場合は、原則として降圧変圧器を用意します。
特に炊飯器、ホットプレート、ドライヤー、電気ポットなど、熱を出す家電は消費電力が大きくなります。変圧器を買うときは、家電本体に書かれている消費電力(W)を確認し、余裕のある容量を選ぶ必要です。容量が足りない変圧器を使うと、発熱・故障・安全面のリスクがあります。
| 持っていく家電 | 確認すること | 注意点 |
|---|---|---|
| 炊飯器 | 100V専用か、消費電力は何Wか | 日本製は性能が高い一方、高容量の変圧器が必要になりやすい |
| 電気ポット・ホットプレート | 消費電力と連続使用時間 | 熱を出す家電は変圧器の容量に余裕を持つ |
| ドライヤー | 100-240V対応か | 消費電力が大きいため、現地購入の方が現実的な場合もある |
| スマホ・PC充電器 | 100-240V表記の有無 | 対応していれば変圧器不要のことが多い。プラグ形状は確認 |
炊飯器は、アメリカでも購入できますが、日本で使い慣れたものや高性能モデルを持っていきたい人も多いです。その場合は、炊飯器本体だけでなく、炊飯器の消費電力に合う降圧変圧器もセットで準備しておくのが現実的です。船便に入れるか、渡米直後から使いたいなら航空便・手荷物との兼ね合いも考えます。
なお、家電の対応電圧・周波数・保証条件は製品ごとに違います。最終的には説明書やメーカー表示を確認し、無理な使い方は避けてください。
6. 子ども・家族がいる場合に持っていくもの
家族帯同の場合は、子どもの学校・医療・生活用品を優先します。特に予防接種記録、成績証明、在学証明、母子手帳、英文の医療情報は早めに準備します。
- 予防接種記録・母子手帳・英文書類
- 学校提出用の成績証明・在学証明
- 子どもの常用薬、体温計、使い慣れた衛生用品
- 最初の数週間分の学用品
- 日本語の本、ドリル、学習教材
- 子どもが安心する小物・おもちゃ
7. 持っていきすぎない方がいいもの
ただし、何でも日本から持っていく必要はありません。アメリカはAmazon、Target、Walmart、Costco、IKEAでだいたい揃います。荷物を増やしすぎると、送料、破損、通関、開梱の手間で自分が苦しくなります。
- 大型家電、家具、重い調理器具
- 米国電圧に合わない家電
- 大量の食品、肉製品、果物、植物、種子類
- 現地で安く買える日用品の大量ストック
- 季節や地域に合わない衣類の持ちすぎ
日本の家電は100V前提のものが多く、米国の120V環境で使う場合に注意が必要です。変圧器を使うより、現地で買った方が安全で安いものも多いです。
食品を持ち込むときの注意
日本食を持っていきたい気持ちは分かりますが、食品は米国入国時の注意点が多い分野です。肉製品、果物、野菜、植物、種子、土が付いたものなどは、持ち込み制限や申告が関係します。
判断に迷う食品は、持っていかない方が安全です。持ち込む場合は、包装された市販品を中心にし、入国時に必要な申告をする前提で準備してください。持ち込み可否は変わることがあるため、CBPやUSDAの公式情報を確認します。
渡米初日の手荷物リスト
- パスポート、ビザ、I-129S/I-797、会社書類
- ホテル住所、会社住所、現地担当者連絡先
- スマホ、eSIM、充電器、モバイルバッテリー
- クレジットカード、現金、Wise/銀行アプリ
- 常用薬、英文薬情報、最低1週間分の衣類
- 子ども用品、保険情報、緊急連絡先
到着直後の移動は、Uber/Lyftの記事も確認しておくと安心です。渡米前に準備するアプリ全体は、駐在前に準備すべきアプリ・サービス10選で整理しています。
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参考にした公式情報
- U.S. Customs and Border Protection: Prohibited and Restricted Items
- U.S. Customs and Border Protection: Agricultural Items
- USDA APHIS: Traveling with Agricultural Products
- FDA: Personal Importation
- TSA: What Can I Bring?
- CBP: I-94
持ち込みルールは変更されることがあります。薬、食品、植物、動物由来製品、医療機器などは、必ず最新の公式情報と会社・引越し業者の案内を確認してください。
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