日本の銀行から米国口座への送金の問題点
- 手数料が高い: 日本の銀行経由でアメリカの銀行口座へ送金する場合、送金手数料だけで数千円かかるのが一般的です 。特に窓口送金ではさらに割高になるケースもあります。
- 為替レートが不利: 銀行は独自の為替レート(TTS/TTBレート)を適用し、その中に手数料(為替手数料)を上乗せしています。実際、大手銀行では為替手数料が公開されておらず見えにくいコストとなっており、結果として送金額が目減りしてしまいます。
- 手続きが煩雑: 銀行で海外送金を行うには、SWIFTコードや受取人情報の詳細な入力が必要で手間がかかります。オンライン送金に対応していない場合は窓口に出向く必要もあります。また近年はマネーロンダリング対策の強化により、日本人であっても海外送金のハードルが上がっています。これらの要因で、「すぐ送りたいのに送れない」「思ったより費用がかかった」という事態になりがちです。
給料をドルで受け取るまでの資金繰り
渡米直後の駐在員・海外移住者にとって、現地通貨(米ドル)の調達も大きな課題です。赴任先で給与の支払いが始まるまでタイムラグがある場合、当面の生活費や家賃は日本の口座にあるお金で賄う必要があります。引っ越し直後は初期費用などまとまった支出も多く、早急に日本円を米ドルに替えて送金しなければならない場面が出てくるでしょう。しかし前述のように従来の銀行送金はコストも日数もかかるため、この期間の資金繰りに苦労することがあります。実際、「現地の銀行口座に十分な米ドル残高がなく困った」という駐在員の声も聞きます。
そこで頼りになるのが日本からアメリカへの海外送金をWiseで方法です。次章では、Wiseを活用するメリットと具体的な送金方法を解説します。
Wiseのメリットと活用法
低コスト:
Wiseの送金手数料は通貨や金額によって異なりますが、常に送金額の1%以内と格安に抑えられています 。例えば先述の銀行送金では100万円の送金に数千円の手数料がかかりましたが、Wiseなら同額の送金手数料はおよそ7,000前後(100万円あたり)で済みます。しかも為替レートに隠れたマージンが無いため、トータルで見て他サービスより安く送金できるケースがほとんどです。
良心的な為替レート:
Wiseでは銀行や他社サービスと異なり実際の為替レート(ミッドマーケットレート)で両替が行われます。PayPalのように為替レートに3~4%もの上乗せ手数料が含まれることはなく 、常にリアルタイムの市場レートに基づいて円⇔ドル交換がされます。為替手数料が実質無料なので、大きな金額を送金する際もレート面の損失を最小限に抑えられます。
手続きが簡単で速い:
Wiseは送金前に手数料と適用レートが明示され、シミュレーションで着金額まで確認できるため安心です。煩雑な書類記入も不要で、全てオンラインで24時間手続きできます。送金スピードも通常1~2営業日程度と短く(場合によっては数時間で着金することもあります)、中継銀行手数料などの隠れコストも一切ありません。必要な資金を素早く安全に届けられる点で、Wiseは海外送金の強力な味方と言えるでしょう。
Wiseによる送金手順
Wiseアカウントの登録:
Wise公式サイトやスマホアプリから無料でアカウントを作成します。(できれば渡航前に済ませておくのがおすすめです。理由は後述。)登録手続き自体はメールアドレスとパスワードの設定で完了し、数分で始められます。今ならこちらのWISE紹介リンクから登録すると、初回の送金手数料が一部無料になる特典があります。お得にスタートできるこの機会をぜひご活用ください。
送金内容の設定:
Wise上で送金したい金額と通貨を入力し、受取人(送金先)の情報を登録します。今回は「日本円(JPY)を米ドル(USD)に両替して送金する」設定です。受取人は自分自身の米国銀行口座でも問題ありません。金額を入力すると、その時点の為替レートと手数料に基づき「○○円を送金すると××ドルが受取口座に届きます」と自動計算されます。送金前に最終的に受け取れるドル建て金額が一目で分かるため安心です。
日本円の入金(支払い)
次に、日本の銀行からWiseへ日本円を支払います。表示される振込先(Wiseの国内銀行口座)へ指定の金額を振り込みます。これは国内銀行への通常の振込と同じ扱いなので手数料も安く、ネットバンキングで簡単に実行できます。銀行振込のほかデビットカード払いにも対応しており、自分に合った方法でWiseに入金できます 。
Wiseによる円→ドル両替と海外送金:
日本からアメリカへの海外送金は、まずはWiseが日本側で受け取った円をリアルタイムの為替レートでドルに両替し、Wiseの米国口座から指定の米国銀行口座へドルを送金します 。イメージとしては、「日本国内の振込」と「米国内の振込」をWiseが仲介し、両国間で通貨交換している形です。そのため従来型のSWIFT国際送金と比べて中継手数料が発生せず、低コスト・高速な送金が実現しています 。
米国側口座で受け取り:
指定した米国の銀行口座にドル建て資金が振り込まれます。送金手続き完了から着金までは通常数時間〜1~2営業日程度です(送金額や銀行営業日により変動)。Wiseの画面上で送金の進捗状況を追跡でき、ステータスが「完了」になれば受取口座への入金が確認できます。メール通知も届くため、「本当に届くだろうか?」と不安になることもありません。
以上のように、Wiseを使えば日本からアメリカへの海外送金は驚くほどスムーズです。初回だけ本人確認に多少時間を要しますが、それ以降はほぼリアルタイム感覚で利用できます。では次に、他の代表的な送金方法とWiseの違いを比較してみましょう。
Wiseと他の送金手段との比較
送金手段 | 送金手数料 (概算) | 為替レート | 着金速度 | 特徴・備考 |
---|---|---|---|---|
Wise | 送金額の約0.5~1%以内 例: 732円(10万円の場合) | 実勢レート (為替手数料なし) | 1~2営業日程度 | 安価で透明性◎ 中継手数料なしで安心 |
PayPal | 約500円 + 為替手数料4%前後 | 基本レート+3~4%の上乗せ | 即時(PayPal間)~3営業日(銀行出金) | 利用者が多く送金自体は簡単。 為替コストが高い点に注意 |
Revolut | 無料 (※月額制限内) | リアルレート (平日営業時間内) | 即時(Revolut間)~3~5日(銀行宛) | 月75万円まで為替手数料無料(標準プラン) 。 銀行宛は中継手数料が発生し得る |
日本の銀行 | ¥3,000~¥7,000程度 | 銀行のTTSレート (1ドル当たり約0.5円~1円の上乗せ) | 3~7営業日程度 | 信頼感はあるが総コスト高。 為替手数料も不透明 |
※上記は一般的な目安です。実際の手数料や所要日数は条件や利用方法によって異なります。
表を見ると、Wiseが送金コスト面で群を抜いて優れていることが分かります。特に為替レートに隠れ手数料が含まれない点は大きな強みで、結果的に受取額を最大化できる手段と言えます。で触れたように、ケースによってはWise経由と他サービス経由で数千円規模の差が生じます。速度の面でもWiseは1~2営業日程度で多くの取引が完了しており実用的です。
一方、PayPalは送金自体の手軽さという利点がありますが、為替交換を伴う場合は手数料負担が大きく割高になりがちです。
Revolutは一定額までは為替手数料無料でお得ですが、送金先が銀行口座の場合は中継銀行手数料などが後から差し引かれるリスクがあります(同じRevolut利用者同士で完結する送金なら問題ありません)。
日本の銀行送金は安心感こそありますが、手数料・レートともに割高で着金にも時間を要するため、緊急時や高額送金には不向きです。
以上を踏まえると、総合的なコスパの良さではWiseが最も優れていると言えるでしょう。次に、Wiseをいざ利用する前に押さえておきたい事前準備について説明します。
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渡米前の事前準備が重要
日本にいる間にWiseを申し込むべき理由
2020年4月以降、Wiseの日本版アカウントで海外送金を行う際にはマイナンバーの提出が必須となりました 。アカウント自体の作成はメールアドレス等で可能ですが、初回送金時にマイナンバー関連書類を提出しないと、送金手続きを進めることができません 。そのため、日本にいる間にWiseの登録だけしておき、渡米後に初めて送金しようとしても、手元に必要書類がなく送金できない恐れがあります。
こうした事態を避けるために、渡米前にWiseの本人確認まで完了させておくことが極めて重要です。可能であれば少額でもいいので日本にいるうちに一度送金を実行し、アカウントが正常に機能する状態にしておくと安心でしょう。これにより、渡米後はスムーズにWiseでの本格的な送金を開始できます。
また、Wiseに入金する際に利用する日本の銀行口座の準備も大切です。日本国内の自身の銀行口座はオンラインバンキングを有効化し、渡航後もインターネット経由で振込操作ができるようにしておきましょう。海外からでもネット上で振込が完結できれば、Wiseへの入金や日本への送金が必要になった場合でも慌てず対応できます。
渡米前に済ませておきたい手続きリスト
渡航後の資金トラブルを防ぐために、日本にいる間に以下の手続きを済ませておくことをおすすめします。チェックリスト形式で確認してみましょう。
Wiseアカウントの開設と本人確認:
日本国内の住所・電話番号でWiseに登録し、身分証確認およびマイナンバー提出まで完了させておきましょう。初回送金もテストがてら実施し、アカウントが問題なく使えることを確認しておくと安心です。
主要な日本の銀行口座のオンライン化:
普段利用する日本の銀行口座はネットバンキングを開設し、残高照会や振込をオンラインで行えるよう設定しておきます。必要に応じて海外送金枠の利用申請や送金限度額の引き上げも渡航前に済ませてください 。渡米後もオンラインで自由に資金移動できる状態を整えておきましょう。
クレジットカードの用意:
渡米直後はクレジットカードが生活の強い味方になります。日本で使っているカードを最低2枚用意し、不正利用や利用停止に備えてサブのカードも持って行きましょう。米国ではクレジットヒストリー(信用履歴)が無いとカード発行やローンに不利になるため、最初のうちは日本のカードで凌ぎつつ、現地で早めにクレジット履歴を作ることが重要です。
現金(米ドル)の確保:
万一に備え、渡航時にある程度のドル現金を持っておくと安心です。空港の両替所や日本の銀行で事前に両替し、到着後すぐに使える現金(目安として数百ドル程度)を確保しておきましょう。ただし、Wiseを利用すれば渡米後すぐに日本から米国へオンライン送金できるため、現金は必要最低限で問題ありません。
以上の準備を済ませておけば、渡米後の資金ニーズにも余裕を持って対処できるはずです。「備えあれば憂いなし」の精神で、金融面の手続きを万全にしておきましょう。
帰国時にもWiseが活躍
例えば、駐在期間中に蓄えた米ドルを日本円に両替して日本の口座に送金する場合を考えてみます。米国の銀行から日本の銀行へ直接国際送金すると、$40〜$50程度の送金手数料に加え、為替レートでも銀行の上乗せ手数料が発生するため大きな目減りが避けられません。しかしWiseであれば、米国内でのACH送金と日本国内での振込を組み合わせる形で資金を移動できるため、銀行経由に比べて手数料を大幅に節約できます。レートも常に市場実勢レートが適用されるので安心です。
実際、私も実際にWiseを使った日本からアメリカへの海外送金を何度も行っており、レートも良く非常に便利だったことを実感しています。日本への送金に際しても、中継銀行を経由しないWiseの仕組みのおかげでスムーズに資金を移動できたと述べられています。
このように、Wiseは赴任時にも帰国時にも心強い味方となってくれます。まだWiseを利用していない方は、ぜひこの機会に検討してみてください。Wiseをフル活用して、日本からアメリカへの送金を快適&お得に乗り切りましょう!


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