そこで今回は、アメックスの「一生に一度」ルールの真相と、そのルールを踏まえた賢いポイントの貯め方をカジュアルに解説します。アメリカ駐在初心者の方でも分かりやすい内容なので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
アメックスの「サインアップボーナス一生に一度」ルールを解説
この「一生に一度」のルールは、あくまで新規申し込み時のサインアップボーナスに適用されるものです。ですから、例えば現在持っているアメックスカードをアップグレードしたりダウングレードしたりする場合、それは新規入会ではないため対象外です。要するに、同じカードに何度も入会・解約を繰り返してボーナスを二重取りされないようにするためのルールなんですね。
アメックスの入会キャンペーンの注意事項には小さく「このカードを以前に所持していた場合、ウェルカムオファー(サインアップボーナス)は対象外です」といった文言が書かれています。クレジットカード初心者だと見逃しがちですが、大事なポイントです。
例外はある?知っておきたい裏ワザ
同じブランドでも別カードなら対象?(例:アメックス・ゴールドとプラチナは別扱い)
まず、「一生に一度」はカードごとだという点を押さえておきましょう。つまり、アメックス・ゴールドで一生に一度のボーナスをもらった後でも、アメックス・プラチナは別のカードなので、こちらでも初回入会ボーナスを獲得できます。同じアメックスブランドでもカードが異なれば別扱いということですね。例えば、デルタ航空提携の「デルタ・スカイマイル アメックス」とホテル提携の「マリオット ボンヴォイ アメックス」は別々のカードですから、それぞれ一回ずつサインアップボーナスをもらえるチャンスがあります。要は、カードの種類の数だけ「一生に一度」のチャンスがあるというイメージです。
一部のターゲットオファーではボーナス獲得可能?
では、過去に持っていたカードでも再びサインアップボーナスをもらえる例外はあるのでしょうか?実は頻繁ではありませんが、一部のターゲット(対象者限定)オファーで入会特典を再度獲得できるケースがあります。まれに、『一生に一度』の文言が含まれない特別オファー(通称:NLLオファー)が存在し、その場合は過去に同じカードを持っていてもボーナスを再度獲得できる可能性があります。そうしたオファーであれば、過去に同じカードを持っていても新たに入会ボーナスがもらえる可能性があります。

また、アメックスのオンライン申し込みでは、ボーナス対象外の場合に警告ポップアップが表示される仕組みになっています。例えば「このカードを以前にお持ちだったため、入会特典の対象外です。それでも申し込みますか?」といったメッセージが出るのです。このポップアップが出た場合は、残念ながらボーナスはもらえません。無駄な申し込みになってしまうので、その際は途中で手続きをキャンセルした方が賢明でしょう。
要するに、特別に制限なしと明記されたオファーでもない限り、基本は「一生に一度」と心得ておいた方がいいです。裏ワザ的な方法もありますが、あまり期待しすぎない方が無難ですね。
「家族カード」や「ビジネスカード」はどうなる?
最後に、家族カードやビジネスカードの場合を見てみましょう。まず、家族カードは、自分がメインのカード会員ではないため、このルール上「そのカードを持っていた」ことにはなりません。したがって、家族カードしか持っていなかったカードであれば、自分名義で新規に申し込めばサインアップボーナスをもらえます。例えば、配偶者のアメックス・ゴールドの家族カードを持っていた人が、自分名義で新たにアメックス・ゴールドを作ればボーナス対象になる、という具合です。
また、ビジネスカードについても気になるところですよね。結論から言うと、個人カードとビジネスカードは別プロダクトと見なされるため、それぞれでサインアップボーナスを獲得可能です。例えば、個人向けのアメックス・ゴールドでボーナスを受け取ったことがあっても、ビジネス版のアメックス・ビジネス・ゴールドカードは別枠なので、新規申し込みをすればビジネス版のボーナスももらえます。同様に、個人用プラチナカードとビジネスプラチナカードなど、カード名が違えば基本的に別カード扱いとなります。
駐在員ならではのアメックス活用法
どのアメックスカードを選ぶべき?
アメリカ駐在でアメックスカードを作るなら、まずどのカードを選ぶかが重要です。おすすめはあなたのライフスタイルによりますが、代表的な選択肢を紹介します。
- アメックス・ゴールド: 食料品やレストランでポイントが高還元(4倍)されるため、日常生活でポイントを貯めやすい一枚です。年会費はそれなりにかかりますが、初年度は入会ボーナスも大きめで、駐在生活の食事・買い物に役立ちます。
- アメックス・プラチナ: 出張や一時帰国など旅行が多い駐在員に人気のカードです。空港ラウンジ使い放題や旅行関連の特典が充実しており、入会ボーナスポイントも非常に大量にもらえます。ただし年会費は非常に高額です。
- 提携カード: 航空会社やホテルと提携したアメックスもあります。例えばデルタ航空のマイルが貯まるカードや、マリオットのポイントが貯まるカードなど、自分がよく利用するサービスがあればそれに合わせて選ぶのも一つの手です。提携カードの入会ボーナスはマイルやホテルポイントで付与されるため、旅行好きには嬉しいですね。
まずはこれらの中から、自分の利用シーンや年会費に見合ったカードを選びましょう。駐在期間が限られている場合、年会費無料のカードや低年会費のカードから始めて、後々必要に応じて入会特典の高いカードに切り替えるという方法もあります。
サインアップボーナスを最大限に活用する方法
せっかく一生に一度の入会特典をもらうなら、その価値を最大限に活用したいですよね。いくつかポイントを紹介します。
- 必要な利用額を計画的にクリアする: サインアップボーナスをもらうには、一般的に指定期間内(例:3ヶ月)に一定額を利用する条件があります。事前に大きな出費があるタイミングでカードを作ると、無理なく条件を満たしやすいです。日々の買い物や公共料金の支払いなども、できるだけ新しいアメックスに集約しましょう。
- 家族やビジネスの支出も活用: 自分ひとりの利用額で条件達成が難しければ、家族カードを発行して家族の買い物もそのカードで払ってもらう手があります。また、小規模ビジネスの経費などを立て替えてカードで支払えば、一気に利用額を積み上げられます。
- 最高額のオファーを狙う: 前述の通り、一度しかもらえないボーナスですから、どうせなら過去最大級のポイント数のタイミングで申し込みたいですよね。アメックスは時期によって入会ボーナスのポイント数が上下します。公式サイトやプロモーション情報をチェックして、できるだけお得なキャンペーン中に申し込むのがおすすめです。
日本帰国後の戦略(カード解約 vs 継続)
駐在期間が終わり日本に本帰国する際、アメックスのカードを解約するか継続するか悩む方も多いでしょう。それぞれのメリット・デメリットを考えてみましょう。
- カードを解約する: アメリカを離れると、アメックスの特典を活かす機会が減るかもしれません。年会費の元が取れないと判断した場合は、思い切って解約するのも手です。ただし、解約前にポイントの使い道は考えておきましょう。メンバーシップ・リワードのポイントが残っている場合、口座を閉じた際に失効してしまうので注意が必要です。
- カードを継続する: 一方で、アメックス・ゴールドやプラチナなどは海外利用手数料が無料なので、日本に戻ってからもそのままカードを使うことができます。旅行や出張で再びアメリカに来る機会がある人、あるいはマイル・ポイントを今後も貯め続けたい人は、無理に解約せず継続する選択肢もあります。アメリカのクレジットヒストリーを維持できる点もメリットです。年会費が負担であれば、可能であれば年会費の安いカードへダウングレードして持ち続けるという方法も検討してみてください。
まとめ:アメックスを賢く使ってお得にマイル・ポイントを貯めよう!
最後に、アメックスの「一生に一度」サインアップボーナスルールは、駐在初心者が必ず押さえておきたいポイントです。このルールを理解しておけば、一生に一度のボーナスチャンスを最大限活用できます。
- 一回きりのチャンスを戦略的に使う: どのカードのボーナスを狙うか、そしていつ申し込むかを計画しましょう。焦って適当に申し込むのではなく、自分に合ったカードを選び、ボーナスポイントが多いタイミングを狙うのがコツです。
- カード選びは慎重に: 一度ボーナスをもらったカードでは二度と入会特典は得られません。「あのカードにしておけば良かった…」と後悔しないよう、特典内容や年会費を比較しながらベストな一枚を選びましょう。
- 最新キャンペーン情報もチェック: アメックスのボーナスキャンペーンは定期的に更新されます。期間限定でポイント数が増量されたり、新しい特典が追加されたりすることも。常に最新情報をチェックして、よりお得なタイミングを見逃さないようにしましょう。
※90日ルールにも注意してください。詳しくはこちら⇒アメックス90日ルール徹底解説
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