なお、筆者のおすすめは断トツでSofi銀行です。こちらも参考にしてください:Sofi銀行についての記事
理由1:全米最大手の安心感と支店・ATMの多さが魅力
Chase銀行は全米No.1の規模を誇る銀行です。総資産では米国最大であり、支店網も国内トップクラスの約4,900店に及びます。日本で例えるなら「三菱UFJ銀行」のような存在感です。これだけ規模が大きい銀行ならまず倒産する心配もなく、全米各地に支店・ATMが豊富なので安心して利用できます。
利便性の高さは駐在生活で大きなメリットです。例えば、赴任先から旅行や出張で他州へ行ってもChaseの支店やATMを見つけやすく、お金の出し入れに困りません。
さらにChase銀行は新規口座開設プロモーションも魅力です。タイミングによりますが、当座預金口座(Checking)を開設して一定の条件(例:90日以内に給料の直接入金を合計$500以上)を満たすと、$300のボーナスがもらえるキャンペーンを頻繁に実施しています。このように「口座開設でもらえるご褒美」が大きい点もChaseを選ぶメリットです。他行でも時折ボーナスがありますが、Chaseの特典額はトップクラスと言えます。
他行も検討すべき?
もちろんBank of AmericaやWells Fargoなど他の大手銀行もあります。しかしChaseは資産規模・支店数で全米トップクラスであり、大手行の中では総合的なサービス水準や安定感で一歩リードしています。次の理由では、他の主要銀行との比較を詳しく見てみましょう。
理由2:他の主要銀行との比較でわかるChaseの強み
規模と信頼性:
前述のとおりChase銀行は資産規模で全米第1位、Bank of Americaは第2位、Wells Fargoは第3位です。資産規模が大きい=経営の安定性が高い傾向にあり、安心感があります。また支店数ではWells Fargoが全米最多クラスですが、Chaseもほぼ同水準の店舗網を持ちます。シティバンクは資産規模では上位ですが、実店舗支店は全米で約700店程度と限定的です。
サービスの充実度:
大手行はどこも基本的な預金・送金サービスやオンラインバンキングを提供しています。なかでもChaseはデジタルサービスへの投資が大きく、モバイルアプリの使いやすさでも定評があります。また全米15,000台以上のATMを擁し、預け入れ・引き出し手数料無料の範囲が広いです。ChaseのATM網は特に大都市圏で便利です。
特典とリワード:
大手銀行では新規口座開設ボーナスや紹介プログラムが用意されている場合があります。中でもChaseの新規口座ボーナス(前述の$300など)は金額が高めで魅力的です。Wells Fargoやシティバンクでも新規口座キャンペーンを行うことがありますが、例えばWells Fargoは$200程度のことが多く、Chaseほど高額ではありません。
国際面・日本人への親和性:
シティバンクはかつて世界各国で個人口座を展開していた経緯があり、グローバルATM利用の面で強みがありました。しかし現在シティバンクは日本の個人向け銀行事業を撤退しています。一方Chase銀行は米国外では直接店舗サービスはありませんが、オンラインで残高照会や海外送金が可能です。帰国後も口座を維持して利用できる柔軟さがあります(※詳細は後述)。
総合すると、どの銀行も長所はありますが「迷ったらChaseを選べ」と言えるだけのバランスの良さがあります。特に「初めてのアメリカ生活でどの銀行が良いか分からない」という場合、Chase銀行を選んでおけば間違いが少ないでしょう。
理由3:日本人駐在員にとって使いやすい&安心なポイント
口座開設手続きが日本人でも簡単:
英語に不安があっても大丈夫です。Chaseではオンラインで来店予約を取ることができ、予約して支店に行けばスムーズに口座開設手続きを進められます。必要な英語会話もごく簡単なもの(名前や住所の確認など)で、複雑な説明は不要です。
駐在員の家族も口座利用可能(ジョイントアカウント):
駐在員本人だけでなく、その配偶者など収入のない家族もジョイントアカウント(共同名義口座)を作成できます。例えば奥様が赴任先で働かない場合でも、夫名義のChase口座に妻を共同名義人として追加し、夫婦で同じ口座を使うことができます。後日同行して配偶者を追加という手続きも簡単にできますので、夫婦で別々に口座を用意する必要はありません。
帰国後も口座を維持可能:
駐在期間が終わり日本に本帰国した後も、Chase銀行の口座をそのまま維持して使い続けることができます。口座開設時の住所を日本の住所に変更すれば、解約せずにオンラインバンキング等を利用し続けられます。米国赴任中に貯めたドル資金を日本帰国後も管理でき、必要に応じて再度米国に行った際や、米ドル建ての支払いがある時に使えて便利です。
デビットカードで為替手数料を節約:
Chase口座を開設するとデビットカードが発行されます。このデビットカードは口座残高の範囲でクレジットカードと同様に決済に使えるカードです。日本から持ってきたクレジットカードを米国で使うと2%前後の為替手数料が発生しますが、Chaseのデビットカードなら為替手数料はかかりません。まだアメリカのクレジットカードを持っていない駐在直後でも、このデビットカードがあればスーパー等で気軽に支払いができます。
理由4:クレジットカード特典が充実し、渡米後の信用構築に有利
Chase銀行を選ぶべき大きな理由の一つが、クレジットカードの特典です。 Chaseはクレカ発行会社としても全米トップクラスです。駐在員に人気のカードとしてChase Sapphire Preferred(CSP)やChase Sapphire Reserve(CSR)が挙げられます。これらのカードは入会ボーナスやポイント還元率が高く、非常にメリットがあります。
例えばCSPの場合、初年度年会費は$95かかりますが、一定額を利用すれば60,000ポイント以上のボーナスがもらえます。このポイントは航空会社のマイルなど等価交換でき、日本への一時帰国の航空券に充当できます。
さらに、Chase銀行に口座を持っているとクレカの審査に通りやすくなるというメリットがあります。アメリカではクレヒスが浅いと審査に落ちやすい傾向がありますが、取引実績を積んでいると信用アピールになります。特にChaseは審査が厳しいことで有名ですが、Chase口座を開設して給与の受取や一定額の預金を続けることで審査通過率が上がるとされています。実際、ある駐在ブログでは「口座開設から5ヶ月後に念願のCSPを取得できた」との報告もあります。
理由5:口座開設の手順が明確で簡単(初心者でも安心)
最後に、Chase銀行の口座開設方法とそのポイントについて触れておきます。初めて米国で銀行口座を開設する際、「手続きが複雑では?」「何から始めればいいの?」と不安になるかもしれません。しかしChaseの口座開設プロセスはシンプルで、日本人でも迷わずに進められます。
ここではおすすめの手順をステップ形式で紹介します。
1.紹介リンクを入手(ボーナス適用)
まず、Chaseの新規口座開設ボーナスを確実に受け取るため、紹介プログラムのリンクを取得しましょう。知人にChase利用者がいれば紹介URLをもらうか、いない場合はChase公式サイトで「Refer a Friend」のページから自分宛にクーポンメールを送ります。
2.店舗で口座開設の手続き
- 指定日時にChase銀行の支店窓口へ行き、「口座を開設したい」と伝えます。担当のバンカーが個室ブースに案内してくれ、その場で申込用紙の入力や説明があります。持参すべき書類は次の通りです
- 紹介コード – 印刷したものまたはスマホ画面を提示
- パスポート – 有効な渡航パスポート本体
- ビザ書類 – 渡米ビザ(パスポートに貼付のもの)
- SSN – ソーシャルセキュリティーナンバー
- 住所証明 – 自分宛の郵便物や公共料金請求書(現地住所が記載されたもの)
3.初回給与の直接入金設定
口座開設後は、忘れずに給与のダイレクトデポジット(直接入金)設定を行いましょう。具体的には勤務先の給与支払い担当にChase口座のRouting番号とAccount番号を伝え、給与振込先をChase口座に変更してもらいます。この設定を開設後90日以内に完了することで、$300ボーナスの受取条件を満たせます。
4.口座維持手数料の回避策
Chaseの普通口座には月額$12の口座維持手数料がありますが、以下のいずれかを満たせば無料になります:
- 毎月$500以上の直接入金(給与など)の受取
- 毎日最低$1,500以上の残高維持
- Chaseの貯蓄口座などを含め合計$5,000以上の残高維持
駐在員であれば給与振込があるため基本的に①の条件を満たせるでしょう。
以上がChase口座開設の主な流れです。まとめると、紹介リンク取得→来店して開設→給与振込設定というステップで進めればOKです。
まとめ:Chase銀行で快適な駐在生活をスタートしよう
以上、アメリカ駐在員がChase銀行を選ぶべき5つの理由を解説しました。支店網の充実による利便性、安心の大手ならではのサービス、高リワードのクレジットカード特典、そしてスムーズな口座開設手順と、Chase銀行は駐在員にとってベストと言える選択肢です。
初めての海外生活では不安も多いですが、銀行はChaseを選んでおけばまず間違いありません。実際に多くの駐在員がChase銀行を利用し、そのメリットを享受しています。
繰り返しになりますが、金利も高く、利用できるATMも多いSofi銀行を私は利用しています。
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